ばっけジェラートにハチミツをかける中畑さん。左はソフトクリーム
しっかりとした食感、冬期間限定の「目屋豆腐」

 ビーチで見つけたうまいもの二つ、ばっけジェラートと目屋豆腐をご紹介。場所は世界遺産・白神山地の中、青森県西目屋村の物産センター「ビーチにしめや」。ビーチは海辺(Beach)ではなくブナ(Beech)の意味だ。

 うまいものの一つは、春限定の「ばっけジェラート」。ブナ林に囲まれたこの場所で、地元の言葉でフキノトウの意味の「ばっけ」を練り込んだ、少しほろ苦い大人の味のジェラートに、ハチミツをかけて食べるのが「ビーチ流」。ジェラートを提供するのは、白神産のハチミツを生かしたスイーツショップ「BeFavo(ビファーボ)」で、ハチミツは無加熱の生ハチミツ。施設の屋上に置いたミツバチの巣箱から取っているから、100%白神の花の蜜でできている。

 BeFavoではソフトクリームと7種類のジェラート、ワッフルを販売。おしゃれなディスペンサーから、ハチミツをかけて食べることができる。スタッフの中畑舞子さんによると「ばっけジェラートは独特の苦味があるので、好き嫌いが分かれるかも。スプーンで少量、味見をしてもらって、それで良ければお出ししています。好きな方は『癖になる味』と、リピーターになって下さいます」と言う。

 話を聞いている間に、「ばっけジェラート」ご指名のグループ客が訪れた。聞くと兵庫県から白神山地の山歩きに来たという。今冬は少雪だったため、目的の「雪の上を歩く」ことはできなかったが、いつもより早い弘前公園の桜の盛りも観ることができたと大喜び。インターネットで事前に知っていたというばっけジェラートにハチミツをたっぷりかけ「すごく美味しい」「フキの風味が残っていて、好きな味」と好評だった。

 「目屋豆腐」は「ブナの里白神公社」が製造・販売する、村産の大豆を使った冬期間の数量限定品。豆の味がしっかり感じられ、縄をかけても崩れないほどの、しっかり具合が頼もしい。同村砂子瀬地区で伝統的に作られていたが、ダム建設で住民が集団移転したため、製造が途絶えていたという。2014年に「地元の良いものを復活させたい」と関係者が集まり、試行錯誤の上、商品化した。製造担当の小山内悠平さんは「煮崩れしないのがいい。自分は湯豆腐にするのが一番好き」。目屋豆腐が買えるのはビーチだけとあって、村外から、これだけを目当てに訪れる人もいるという。

 実際に二丁を購入し、一丁は湯豆腐に、もう一丁は味噌仕立ての鍋物にして食べてみた。しっかり食感に、素材の味が生きた滋味深い味は評判通りのうまさ。今年は5月8日まで販売するというので、次回は味噌を塗って、こんがり焼き目を付けた田楽を試してみたい。

 BeFavoのジェラートは380円。目屋豆腐は160円。ほかにも農家の直販野菜や季節の産品がいっぱい。問い合わせはビーチ西目屋(電話0172−85−2855)へ。(C)