若い女性とハイタッチするフレンドリーなイカドン
後ずさりする子どもにアメちゃんを手渡そうとするイカドン

 八戸市の館鼻岸壁で毎週日曜日に開かれているカオスな巨大朝市に昨年から、未公認ゆるキャラ(?)「イカドン」ファミリーが出没している。顔に「八戸」の文字、朝市会場を歩きながら来場客に名刺やチラシを配る姿はまさにシュール。姿を見て後ずさりする子どもが続出しているが、イカドンは意に介さず朝市をPR。「正体はだれ?」「いったいなぜ?」とさまざまな憶測を呼びながらも、登場から1年を経て、認知度は高まっている。

 ファミリーは、56歳の「イカドンパパ」、47歳の「イカドンママ」、25歳の「イカドン長女」の3人で、昨年3月、朝市に突然現れた。基本的に出没するのはこのうちの誰か一人。共通するのは額に「湊」、眉毛は「八戸」の文字で描かれており、初めて目にした朝市来場者のほとんどが怪訝な表情で遠巻きに見つめるという反応だったが、最近では「あ、イカドンだ」と近寄る人も増えてきた。

 一緒に写真を撮ったり、あいさつをしたりすると名刺やチラシを手渡し、若者とハイタッチし、子どもたちにアメちゃんやうまい棒を渡すなど(怖がって後ずさりしていたがw)、イカドンは意外にフレンドリーだ。

 後で取材しようと名刺の住所を見ると「海」………(絶句)。後で連絡を取ろうにも範囲が広すぎて途方に暮れたが、なんとチラシには携帯電話番号が載っている!

 イカドンは果たして携帯電話が使えるのか、言葉を話せるのかと、さまざまな思いがグルグルと頭の中を駆け巡る中、おそるおそる取材を申し込むと、「いいよ」と、軽〜い感じで快諾してくれた。

 約束の時間に待ち合わせ場所に行くと、そこには「むき身」になったイカドンが。正体は…言うまい。いったいなぜ?の問いに「八戸、湊、そして朝市を盛り上げたい。朝市といえば高齢者のイメージがあるが、イカドンがいれば話題になって、子どもたちも来るのでは」と熱い思いをとつとつと語ってくれた。他にも「雨が降らなければ、朝市に毎回来るよ」とイカなのに「濡れるのが苦手」だと秘密を明かし、館鼻岸壁には「バイクで来るよ」と教えてくれた。免許持ってたのか、イカドン!

 最近では朝市を離れ、八戸市をホームに日本フットボールリーグ(JFL)で奮闘している「ヴァンラーレ八戸」の応援で、八戸東運動公園に駆けつけることも。そういえば、帯にヴァンラーレのタオルを巻いていたな。

 各種イベントへの出張も「承ります」と話すイカドンへの問い合わせは、「イカドンテレフォン」へ。電話番号はぜひ、イカドンから直接、番号が記載されたチラシを手に入れて。(C)