わたしたちが住んでいる青森県。リンゴやニンニクの収穫量が日本一なのはみんなも知っているよね。でも、もっとたくさん全国に自慢できるものがあるんだ。えっ! ほんと? このコーナーでは、びっくりするような「あおもりピカイチ」データを紹介します。第1回は「炭酸飲料購入金額日本一」−。
総務省が、1世帯(2人以上)が1年間に炭酸飲料を買う金額を調べたところ、全国主要51都市の中で、青森市が5467円と全国トップでした。2位の札幌市を千円以上引き離す断トツです。全国平均に比べても2千円以上も多く、一番少ない静岡市の2.5倍もあります。
どうして青森が1番? 日本コカ・コーラ社広報担当の佐藤克哉さん(33)に聞いてみました。佐藤さんは「青森県のように雪の多いエリアでは冬場も暖房効果がしっかりしていて、冷やしておいしく飲める炭酸飲料のニーズが一年間を通じて高いと思います」とコメント。みちのくコカ・コーラボトリング社の宝木康人さん(44)も「県内のスーパーなどでも、1.5リットルの大型ペットボトルを中心に炭酸飲料の売り上げが伸びている実感はあります」と話しています。
詳しい理由は?ですが、購入金額の上位3市をみると、札幌市、秋田市が2位、3位と北国が上位を占めています。炭酸飲料は夏の飲み物の印象が強いですが、実際は寒い所だからこそ、刺激を求めたくなるのかもしれませんね。
ちなみに「ミネラルウオーター」の購入金額は、最下位の51番目です。青森市は日本一おいしい水として知られるだけに、この結果はうなずけますね。
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地サイダー ケースで注文/清涼飲料水評論家・清水りょうこさん(東京都)の話
青森は昔から続く地サイダーの店が多く、高齢者がいる家庭でケースごと注文して飲んだりしています。(農薬が体から出ると思って)農作業の後にサイダーを飲んでゲップをする習慣もあったと聞いています。また、冬場は家の中の暖房がよく効いているので、北国の方々は、より炭酸飲料がおいしく感じられるのではないでしょうか。