ラグビーワールドカップ(W杯(はい))での日本代表の活躍(かつやく)を見て「やってみたい」と思った人はいるかな。「でもぶつかると痛(いた)そう」。そんな人は「タグラグビー」はいかが? 11月23日には、青森市のサンドームでサントリーカップ第16回全国小学生タグラグビー選手権(せんしゅけん)県予選大会が開かれ、男子も女子も一緒(いっしょ)になってグラウンドを駆(か)け回りました。
▼タックル禁止 みんな楽しめる
タグラグビーの「タグ」はひものこと。腰(こし)に2本のタグを付けてプレーし、相手にタグを取られたら止まってボールをパスしなければいけません。ゴールラインを越(こ)えてボールを置くと「トライ!」。1点が入ります。
ボールを前にパスしたり落としたりすると反則(はんそく)なのは普通(ふつう)のラグビーと同じですが、タックルは禁止(きんし)なので体が小さい子や女子も楽しむことができます。
県予選大会は県内各地から約120人が出場し、二つの部門で戦いました。試合では、ボールを持つ相手を囲(かこ)んでタグを取ったり、タグを取られないよう体をうまくひねってかわしたりと、W杯に負けない白熱した攻防(こうぼう)が繰(く)り広げられました。選手が隙(すき)をついて抜(ぬ)けだし、一直線にゴールへ向かうと、観客から「行けー!」と大きな歓声(かんせい)が上がりました。
「十和田RED HORSE」の戸来仁響(へらいさねみち)君(六戸・開知(かいち)小6年)は「パスした仲間が相手を抜いてトライするとうれしい」ととにっこり。「青森ラガーオルカ」の齋藤(さいとう)ももさん(青森・筒井(つつい)小5年)は「タックルがないのでやりやすい。勝利を目指してみんなで頑張(がんば)るのが楽しい」と魅力(みりょく)を語りました。
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県内4市にスクール 県内には青森、弘前、八戸、十和田の4市にラグビースクールがあります。県ラグビーフットボール協会普及(ふきゅう)育成委員会の舘山(たてやま)美智億(みちおく)委員長は「タグラグビーはけががなく、楽しみながらできるスポーツ。興味(きょうみ)があればぜひ挑戦(ちょうせん)してみて」と話していました。