閉会式を行った平昌五輪プラザは、式典前から韓国の観衆らでにぎわった=25日

 久々に平昌で、降る雪を見た。寒いのだから当然だの指摘が聞こえてきそうだが、平昌は雪が少ない。

 平昌に入って19日。序盤こそ寒さや吹雪で気のめいる日々だったが、思い返せば青森のように雪が積もる路面を見たことがない。

 周囲の山を見渡しても、まばらに白く見えるだけ。スキーやスノーボード会場は人工雪をベースにしている。氷上競技会場のある江陵は雪どころか、いつも頭上に青空が広がっている。

 強風、厳寒の平昌五輪が終わった。日本がメダルラッシュに沸く一方、合同チームなど朝鮮半島の政治が反映した大会でもあった。厳しい自然環境が競技へ与える悪影響、五輪の政治利用など、今後の五輪運営へ残った課題も少なくない。

 視点を外国人対応に移すと、五輪会場を少し離れただけで街はハングルばかりで英語表記が極端に少なかった。トイレのマークが男女とも青いなど、標識・サインが分かりづらいのも難点だった。一方で、韓国人ボランティアの親切さには好感を持った。タクシー運転手、飲食店従業員ら一般市民の対応も懇切丁寧だった。

 25日は閉会式の数時間前から、会場のある平昌五輪プラザは観衆でごった返した。夕景に染まるスタジアム。終幕の感慨に浸るうちに日は沈み、厚着で汗ばんだ背中が急に冷えた。閉会式は寒さでカメラレンズが壊れた。平昌はやっぱり寒かった。