みなさん、「俳句(はいく)」って知っていますか?。ナンか難(むずか)しそうで、オトナが作るモノって思っていませんか?。青森市佃(つくだ)中2年の永澤日菜(ながさわひな)さんも国語の授業(じゅぎょう)で習った程度(ていど)でしたが、10日に同市で開かれた俳句の集まり(句会(くかい))で俳句作りに初挑戦(ちょうせん)しました。俳句はやっぱり難しかった? それとも楽しかった?
永澤さんが俳句に興味(きょうみ)を持ったのは授業で習った「雪だるま星のおしゃべりぺちゃくちゃと」(松本たかし)という句。「文のままも面白(おもしろ)いけれど、言葉に出すと、五七五のリズムが心地(ここち)よかった」そうです。句会に参加することを友人に話したら「シブ~い」と言われた永澤さんですが、気にしていません。
俳句初心者の母芽衣(めい)さん(43)と共に、俳句結社「三四郎(さんしろう)句会」(山口刃心(やまぐちやいばしん)代表)の句会に参加。テレビや新聞にも登場する講師(こうし)の俳人小澤實(おざわみのる)さんや、ベテラン愛好者ら十数人が居並(いなら)ぶ中、少し緊張(きんちょう)気味(ぎみ)の表情(ひょうじょう)で臨(のぞ)みました。
句会では、この時季(じき)の季語(きご)を入れた3句を作りました。さらに、全作品の中からいいなと思う他の人の句を選び、選評(せんぴょう)でどんな点が良かったかも説明しました。永澤さんの作品「白鳥の声かとみなで息ひそめ」は、小澤さんが選んでくれました。小澤さんは「句会に参加する中学生は初めて見た。伸(の)び伸びと表現(ひょうげん)して、ほかの人の句への評もしっかりとしていた」とほめてくれました。
「私(わたし)でも句会に参加できた。俳句を作るだけでなく、ほかの人の作品も批評(ひひょう)し合うのがとても楽しかった」と満足げな永澤さん。句会には今年の俳句甲子園(こうしえん)で初優勝(はつゆうしょう)した弘前高校文芸部員たちの姿(すがた)も。刺激(しげき)を受けた永澤さんは「高校に行ったら仲間を増(ふ)やして、私も俳句甲子園を目指そうかな」と笑顔(えがお)を見せました。