なぎさなおこさん(35)=八戸市=は、子どもが簡単(かんたん)に手作りできる料理を提案(ていあん)する食育料理家です。なぎささんのスタジオは、料理を学びに来る子どもたちで日々、賑(にぎ)わっています。
なぎささんは、仙台市内の調理師学校(ちょうりしがっこう)を卒業後、ホテルやイタリア料理店などで働き、現在(げんざい)は八戸市内のカフェでオーナーシェフを務(つと)めています。著書(ちょしょ)の「キッチンであそぼ!」が5月、「グルマン世界料理本大賞」のウーマンシェフ部門で第2位に輝(かがや)きました。
なぎささんは「食事を大切にすることは、自分を大切にすること。自分で作ることで、食に対する興味(きょうみ)を持ってほしい」と話します。
スタジオを訪(たず)ねた日、子どもたちはギョーザ作りの真っ最中。一生懸命(いっしょうけんめい)こねたギョーザのタネに、イカの削り節、ちくわ、枝豆(えだまめ)などの食材を加え、いつもと違(ちが)う食感を楽しむのだそう。難関(なんかん)は具材を皮で包むこと。なぎささんの手ほどきで、子どもたちはコツをつかんでいきました。
自分で作ったギョーザはおいしさも倍増(ばいぞう)! 焼き上がったギョーザを、子どもたちはあっという間に平らげました。
日計ケ丘(ひばりがおか)小学校5年の佐藤杏美(さとうあみ)さん(10)は「おいしくなあれ、と思って作ったらうまくいった。(料理は)楽しい」と笑顔(えがお)。なぎささんは「料理を通じ、何かを創(つく)り出(だ)す喜びを覚えていってほしい」と話していました。