メディアの「足」として活躍するシャトルバス=22日

 メディアが利用するシャトルバスは競技会場をはじめ、五輪施設や宿舎をつなぐ記者の「足」として活躍している。確認できる範囲で20超の路線が運行中だ。

 ただ、プレスセンターなど記者が集う主要な施設から直通便のない競技会場が少なくないため、頻繁に乗り換えが必要になる。試合時間が差し迫るほど、乗り換えはもどかしい。焦りが生じ、急いで降りようとするためだろうか、バスは忘れ物の宝庫と化している。

 直接目撃した忘れ物は加熱式たばこ、スマートフォン。いずれも高価な品物だ。21日にメールで届いた「Lost and Found List(遺失物リスト)」の英文を見ると落とし主が気の毒になる。

 忘れ物としてありがちな手袋や帽子、マフラーの表記が並ぶ一方、双眼鏡、ハイキングブーツも。バスの中で靴を履き替えたのだろうか。カメラレンズの忘れ物の特徴欄には、日本の新聞社名があった。記者はきっと肝を冷やしただろう。

 他人の失敗を面白がっていると罰が当たりそうだが、実は筆者も既にいくつかバスに忘れ物をした。

 五輪会場は飲み物を持ち込めないため、会場内で振る舞われるコーヒーを入れようと考え、持ち歩いたタンブラー。メディア村が宿泊者にプレゼントした記念品で、自分への土産にしようと喜んだのもつかの間、持ち歩いた初日に失った。今もどこかでバスに揺られている、はずはないか。