みなさんは「命」について考えたことがあるかな。外ケ浜町の三厩中学校(生徒数35人)でこのほど「みんなで話そう−看護(かんご)の出前授業(でまえじゅぎょう)」「赤ちゃんふれ合い体験教室」が開かれました。
「出前授業」は、県看護協会が毎年、県内の中学校や高校で行っています。三厩中には、青森市民病院の看護師長(かんごしちょう)・山田順子(やまだじゅんこ)さんが訪(おとず)れました。山田さんは生徒たちに、聴診器(ちょうしんき)で心臓(しんぞう)の鼓動(こどう)を聞いてもらいながら「この命の音は一度止まったら、ゲームのように元には戻(もど)らない。自分や、周りの人たちのことを大切にしてください」と強調しました。
生徒会長の三浦(みうら)朱莉樹(しゅりき)君(3年)は「命の大切さについて、あらためて知ることができました」と話していました。
同じ日に町の福祉課(ふくしか)が開いた「赤ちゃんふれ合い体験」には、1年生8人が臨(のぞ)みました。やって来たのは、町内に住む1歳(さい)の牧野凰雅(まきのこうが)君と、同じく3カ月の川田琉愛(かわたるあ)ちゃん。
生徒のみんなは、まるでパパやママになったよう。慣(な)れない手つきながらも、赤ちゃんを抱(だ)っこして、かわいらしい笑顔(えがお)にぐいぐい引き込(こ)まれていました。
赤ちゃんを見ていると、個性(こせい)や発達段階(はったつだんかい)によって、行動や反応(はんのう)が大きく異(こと)なることが分かります。同じ命は世界に二つとありません。だからこそ、命はかけがえのないものなのです。
育児についてお母さんたちから話を聞いた赤平華鈴(あかひらかりん)さんは「それぞれ気をつけていることが違うと分かった」と話し、命について理解を深めていました。