青森市の戸山西小学校(中村直人(なかむらなおと)校長)の音楽部員25人が8日、同市のリンクステーションホール青森で上演(じょうえん)されたオペラ「カルメン」に出演しました。ヨーロッパのスロベニアにある名門のオペラハウス「マリボール国立歌劇場(かげきじょう)」のプロの劇団員(げきだんいん)たちに交じって堂々の演技(えんぎ)を披露(ひろう)。観客から大きな拍手(はくしゅ)を浴びました。
「カルメン」は、フランスのジョルジュ・ビゼーという作曲家の作品で、カルメンという名の美しい女性(じょせい)をめぐる物語です。戸山西小のみんなが出演したのは劇が始まってすぐの、衛兵(えいへい)たちが交代する場面。近所の子どもたちの役として登場し、「衛兵といっしょにぼくらも来たぞ」と足を踏(ふ)みならしながら手を大きく振(ふ)って歌いました。
何と、歌詞(かし)はすべてフランス語! 部員たちは、清水耕子(しみずこうこ)先生の指導(しどう)で、4月からコツコツ練習を重ねました。舞台(ぶたい)でのリハーサルは当日の本番直前、しかも1度きり。緊張(きんちょう)してなかなか声が出ませんでしたが、本番では「とても楽しく歌えた」(5年・外山彩花(そとやまあやか)さん)そうです。「大変だったけれど、なんとかみんなで乗り越(こ)えた」と言う小野結惟(おのゆい)さん(6年)。千葉詩織(ちばしおり)さん(4年)は「また舞台に出てみたい」と目を輝(かがや)かせていました。
部長の平澤葵(ひらさわあおい)さん(6年)は「みんなの声をホールに響(ひび)かせることができました」と充実感(じゅうじつかん)でいっぱいの笑顔(えがお)を見せてくれました。