おはワンございます! 私(わたし)は9歳(さい)の雄(おす)の秋田犬(あきたいぬ)「快皇(かいこう)」です。毎朝、青森市の千刈(せんがり)小学校の校門前で児童の登校を見守って9年になります。人間でいえば60代の中高年ですが、まだまだ元気。「今日も頑張(がんば)ってね」って、いつもみんなのこと応援(おうえん)しているんですよ。
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5月30日朝。「快皇おはよう」「ふわふわだ〜」「バイバイ」。児童たちはみんな笑顔(えがお)で声を掛(か)け、頭や体をなでていきます。お気に入りの秋田犬のリュックは児童からのプレゼント。ファンレターももらうくらいの人気者です。
体は大きいですが、おとなしい性格(せいかく)で子どもが大好き。生後半年ごろから雨の日も吹雪(ふぶき)の日も毎日、学校近くの自宅(じたく)から通って立ち続けています。交通安全ボランティアを務(つと)める飼(か)い主(ぬし)の高田文夫(たかだふみお)さん(66)、惠子(けいこ)さん(64)夫婦(ふうふ)も一緒(いっしょ)です。
飯島怜乃(いいじまれいの)さん(5年)は「あいさつするとしっぽを振(ふ)ってくれるんだよ」と笑顔。惠子さんは「快皇は子どもたちに会うのがとてもうれしいようで、土日でも学校に行きたがるくらい。これからもできる限(かぎ)り活動を続けたい」と話していました。