わら焼きの煙が立ち上る田園地帯と、インターネット上のコメント(写真はコラージュ)

 10月27日付東奥日報紙に掲載した、あなたの声から「フカボリ」取材班の記事「わら焼き 農家ジレンマ」に、たくさんの反響が寄せられた。無料通信アプリ「LINE(ライン)」やメール、ファクスなどで東奥日報社に寄せられたのは、青森県つがる市の40代女性の訴えと同様、健康被害への不安を伝える内容だった。一方、インターネット上では、農家を擁護する意見が多数を占めたほか、解決のため行政の関与に期待する声が目立った。それぞれ一部を紹介する。

 「うちは家族全員にぜんそくがあり、この季節は本当に憂うつ。我慢や努力だけではどうにも出来ない。本当の健康被害、命の危険にさらされる可能性がある人がいることを、わら焼きをする農家の方々に分かってほしい」「高齢で心肺機能が弱くなり、野焼きの煙を見ただけで気分が悪くなる」など、自身の健康問題を訴える声が届いた。

 このほか、自分が住む市は対策がきちんとしているが、隣接の町村でわら焼きがあり困る、わら焼きの煙を吸った後で孫が体調を崩して血液検査をしたが、異常な数値だった、といった話も。また「仕事上、農家の事情は十分理解しているが、一部の農家のためになぜ、多数の関係ない人たちが不快な思いをしなければならないのか」とし、環境問題はもはや無視できず、認識が甘いのであれば、あまりにも時代遅れ-といった声が寄せられた。

 一方、インターネット上のサイト「Yahoo!(ヤフー)JAPAN(ジャパン)」などでは、公開された記事に対し「わら焼きの煙は、懐かしさを感じる好きなにおい」「灰にして土と混ぜ混むことで肥料となる。病害虫防除の観点からも、米農家としては必要な工程」「古くからやっている作業であり、稲作地帯に後から移り住んだ人が言うべきではない」「健康に良くないと言っても毎日のことではない。山火事などにならないように注意するならむしろやるべきだ」「年に数日間のことなのに、健康被害と言われても困る、というのが農家の本音」「たった一人の声の大きな人の意見に過ぎない」など、批判的書き込みが多数を占めた。

 Twitter(ツイッター)では、ヤフーなどと意見の傾向が似ているものの「9割以上の農家がやめているのに、なぜ西北地域はやめられないのか」といった疑問、「稲わらを処理する、わら商社の出現に期待」「行政や農協が力を貸さなければ解決が難しいのでは」「やるな、といっただけであとは放置だとすれば、行政が悪い」と組織的対応などを求める声が目についた。