みんなはアロマセラピーって聞いたことあるかな? アロマセラピーは花や木から抽出(ちゅうしゅつ)したオイルを使って、心と体の疲(つか)れを癒(い)やしたり、気持ちをリフレッシュさせる自然療法(りょうほう)です。
根井朋子(ねいともこ)さん(33)は青森市でサロン「CAVE natural therapy(ケイブ ナチュラル セラピー)」を営(いとな)むアロマセラピストです。根井さんは「香(かお)りの効果(こうか)で元気になったり、リラックスできたり、奥(おく)深い世界です」と話します。
根井さんのサロンでは、アロマオイルの販売(はんばい)のほか、アロママッサージを実施(じっし)しています。香りにはそれぞれ効能(こうのう)があり、お客さんの心や体の相談に乗りながら、香りを提案(ていあん)します。「仕事で疲れがたまっている方や、気分転換(てんかん)をしたい方などが多く訪(おとず)れますが、店から帰る時には笑顔(えがお)になっているのを見るとうれしいですね」。
アロマオイルの使い方や管理方法を教えるのも仕事の一つ。「難(むずか)しいと思っている人が多いのですが、実はとっても簡単(かんたん)。ティッシュに一滴(いってき)垂(た)らして部屋に置いておくだけでも、いい香りが広がって、気分転換になりますよ。勉強をする時にもおすすめです」
根井さんは高校卒業後、大学では工学部に進学しました。卒業後は建築(けんちく)関係の仕事をし、アロマセラピーと出会ったのは26歳(さい)の時。「建築関係の仕事も好きだったのですが、仕事以外に趣味(しゅみ)を見つけたい」との思いからアロママッサージを受けたのがきっかけで、セラピストになりました。
「都会ではアロマセラピーはよく知られていますが、青森県ではまだまだ。興味(きょうみ)はあっても使い方が分からないという方が多いですね」。根井さんは県産オイルの普及(ふきゅう)活動も積極的に行っています。「青森県産の植物から、とてもすてきな香りのオイルが作られているんですよ。それらをもっと知って使ってほしいですね」
「セラピストは心と体を癒やしてあげる側なので、人の話を聞くのが上手な人に向いているかもしれませんね」とアドバイスをくれました。