大型の台風19号は13日明け方に青森県に最接近した。県内は激しい風雨に見舞われ、八戸市では24時間雨量が171.5ミリと観測史上最大を記録したほか、最大瞬間風速29.2メートル(同日午前1時50分)を観測した。県によると、同市で男性1人が歩行中に転倒し、頭に軽傷を負ったほか、同市と階上町で床上浸水計2棟、同市で床下浸水5棟の被害が確認された。

 強風の影響により、八戸や南部など5市町で最大計1921戸が一時停電したが、13日午前10時25分までに全て復旧した。農林水産関係は、リンゴの落果被害が一部で見られたものの、大きな被害情報は県に入っていないという。

 青森地方気象台によると、台風の影響で、県内では11日午後から雨が降り始めた。八戸市では、13日午前11時までに211.5ミリの雨量を観測し、10月の平均降水量の2倍を上回る記録的な雨となった。このほか三戸町183ミリ、新郷村173ミリ、弘前市97ミリ、青森市92ミリなど。

 大雨が続いたことで、気象庁は馬淵川の南部町付近の中流域に、警戒レベル4相当の「氾濫危険情報」を13日午前10時から午後2時40分まで発令。同日午後11時10分ごろに、氾濫注意水位を下回った。

 県内全40市町村に暴風警報が発令されたほか、各地で大雨、波浪、洪水警報が出されたが、13日夜までに全て解除。三八地域を中心とする10市町村には一時、避難が必要となる警戒レベル4相当の土砂災害警戒情報が出されたが、同日午前までに全て解除となった。

 また八戸、三戸、南部、階上、十和田の5市町が避難勧告、三沢や五戸など8市町村は避難準備・高齢者等避難開始情報を出し、避難を呼び掛けた。県内では26市町村が計101カ所の避難所を開設し、一時最大で882人が避難したが、同日午後までに閉鎖された。