もうすぐゴールデンウイーク! 天気がよさそうだから遠出してみよう−と家族で話している人も多いのでは? 今回紹介(しょうかい)する気象予報士(きしょうよほうし)さんは、そんなみんなの気になる情報(じょうほう)に応(こた)えてくれる人です。
青森市の民間気象会社「アップルウェザー」に所属(しょぞく)する小林さんは、気象予報士歴10年のベテランです。気象庁(きしょうちょう)が配信してくる資料(しりょう)データなどを基(もと)にして、毎日の天気や気温、雨や雪の降(ふ)る確率(かくりつ)、1週間の天気の予報(よほう)を出しているんだ。小林さんは、毎週ラジオにも出演(しゅつえん)して予報(よほう)の解説(かいせつ)をする「お天気キャスター」でもある。かっこいいよね! 小林さんは「ただ『晴れ』と言うのではなく『布団(ふとん)干(ほ)しに最適(さいてき)なお天気です』など、聞く人がイメージしやすい言葉を多く使うように心がけています」と解説のコツを教えてくれたよ。
予報をいかに的中させられるかが気象予報士の腕(うで)の見せどころでもある。今やほとんどの情報(じょうほう)はコンピューターで得られるけれど、完璧(かんぺき)とは言えず、初雪予報(はつゆきよほう)などではぶれも出てくるそうなんだ。そういうとき、小林さんは勘(かん)と経験(けいけん)を生かして“小林版(こばやしばん)予報”を組み立てるんだって。予想が当たり、農家さんらに感謝(かんしゃ)されたときほどうれしい瞬間(しゅんかん)はないと話していたよ。
気象予報士の仕事は、テレビやラジオの出演(しゅつえん)だけじゃない。例えば、建設(けんせつ)会社、農家、漁師(りょうし)などは天候を見て日々の作業日程(さぎょうにってい)を決める。小林さんは、それらの契約(けいやく)する個人(こじん)や会社に応(おう)じた情報(じょうほう)を作成、決められた時間までに提供(ていきょう)しているんだ。小林さんは「情報は命や財産(ざいさん)にまで影響(えいきょう)するので、責任(せきにん)は重大です」と気を引き締(し)めていたよ。
小林さんが、気象予報士を目指したのは25歳(さい)のとき。それまでは台湾で日本語教師(きょうし)をしていたんだ。幼(おさな)いころから空や星を見ることが好きだった小林さんは、アップルウェザーで働くうちに自然と気象予報士を目指したんだって。だから、難関(なんかん)の試験も約1年の猛勉強(もうべんきょう)で合格(ごうかく)したんだ。すごいよね!
小林さんは「空はたくさんの表情(ひょうじょう)を持っています。いつもより少し長く空を眺(なが)めてみるだけで、いろんな表情と出合えて楽しいですよ」と話していたよ。