台風の接近に備え、リンゴの収穫を急ぐ山田さん=11日午後、三戸町梅内

 青森地方気象台によると、台風19号は12日夜から13日にかけて青森県に接近する見通し。県内は大雨や暴風となり、海上は下北・三八上北の外海を中心に大しけとなる見込み。同気象台の担当者は「夜中に雨や風のピークを迎える。明るいうちに安全な場所へ移動するなど、早めの防災対策をしてほしい」と話す。

 気象台によると、今回の台風は暴風域や雨の強く降る範囲が広く、通常は氾濫しないような大きな河川でも氾濫の恐れがある。

 13日午後6時までに予想される24時間雨量は、三八上北の多いところで100~200ミリ、津軽と下北の多いところで100~150ミリ。三八上北の標高の高いところでは特に雨量が多くなる可能性があり、河川の氾濫などに注意が必要だ。

 県内は13日未明から正午にかけて大雨・洪水、暴風、波浪の警報が出る可能性がある。気象台は土砂災害、高波、高潮にも注意するよう呼び掛けている。

 台風接近を前に11日、県内各地で、漁業施設や果実の落下対策をする漁業者、農業者の姿が見られた。八戸港館鼻岸壁や新井田川の河口付近では多くの漁船がロープで固定されており、午前で係留作業を終えたという漁業者の男性(45)は「心配している。自然のことなので仕方ないが、被害が出ないことを願っている」と話した。

 リンゴ栽培が盛んな三戸町梅内地区。生産者の山田正典さん(75)は色づいた紅玉のもぎ取りを急ピッチで行った。10月下旬に収穫が予定されている品種も多数ある。「落ちたら苦労が水の泡。とにかく台風が遠のいてくれたら」。黒石市上十川のリンゴ園地で収穫作業を急いでいた高橋竜之介さん(31)は「今回の台風は勢力が強く、多少の被害は覚悟しないといけない」と話した。