台風の接近を前に、リンゴ園地の防風ネットを新しく張り替える業者=22日午後1時15分ごろ、平川市広船
台風接近に備え、係留した漁船にロープを追加して補強する漁業者=22日午後4時すぎ、深浦町・岩崎漁港

 大型の台風17号は、23日夜から24日明け方にかけて青森県に最接近する見通し。23日は津軽と下北を中心に大荒れとなる恐れがあり、青森地方気象台は暴風や高波、土砂災害などに警戒を呼び掛けている。22日、津軽地方のリンゴ園地では予定を早めて収穫を急ぎ、各地の漁港では台風への備えに追われた。

 気象台によると、日本海を北上している台風17号は23日夜、温帯低気圧となって青森県に接近する見込み。陸上は津軽と下北を中心に暴風、津軽の外海は大しけとなる予想で、温帯低気圧などに変わっても警戒が必要としている。

 23日昼すぎから夕方にかけ、県内は1時間に30ミリの激しい雨が降り、大雨となる見込み。

 弘前市高杉で家族と早生(わせ)ふじを収穫していた鈴木淳さん(42)は「1991(平成3)年の台風19号と進路が似ているし、ここは風が強く吹く場所。まだ早いけど落ちてしまう前に収穫した」。

 黒石市袋のリンゴ園でも盛禎嗣(よしつぐ)さん(53)が黄色品種「トキ」の収穫や選果作業を急いだ。盛さんは「本当はあと1週間たってから収穫したかったが仕方ない。被害がなければいいが」と願った。

 弘前市は22日、同市役所で災害警戒対策会議を開き、23日午後4時から市役所市民防災館4階、岩木総合支所、相馬総合支所を自主避難所として開設することを決めた。

 八戸港館鼻岸壁、むつ市大畑町の大畑漁港、深浦町の岩崎漁港では、漁業者らが漁船の係留作業に追われた。八戸港の巻き網漁船の乗組員は「操業日数が限られている中で休むのは残念。何もないことを願う」と話した。

 県道路課は22日、台風で落石の恐れがあるとして県道西目屋二ツ井線の西目屋村砂子瀬-秋田県境間と、県道岩崎西目屋弘前線の深浦町西岩崎山-西目屋村暗門間の2区間を同日午後5時から24日正午まで全面通行止めにした。

 気象台によると、23日に予想される最大瞬間風速は、海上では津軽と下北35メートル、三八上北30メートル。陸上では津軽と下北、三八上北ともに30メートル。波の高さは津軽6メートル、下北5メートル、三八上北4メートル、陸奥湾2.5メートル。23日午後6時までの24時間予想雨量は多いところで80ミリ。