青森市浪岡にある中世の館(やかた)、浪岡城跡(じょうあと)で9日、「浪岡城落城435年記念 やぶこぎ大会」が開催(かいさい)され、子どもから大人まで約100人が、雪上かけっこや綱(つな)引き、たこ揚(あ)げなど雪遊びを満喫(まんきつ)しました。
津軽地方では積もった雪のことを「やぶ」と言いますが、そのやぶをかき分けて歩くのが「やぶこぎ」。新雪が降(ふ)り積もった絶好(ぜっこう)のコンディションの中、年齢(ねんれい)ごとに分けてやぶこぎ競走が行われました。
子どもたちは、ところどころ自分の膝(ひざ)の高さよりも深く積もった雪をかき分けながら全力疾走(ぜんりょくしっそう)。折り返し地点に置かれたリンゴを拾い、スタート地点までもどってくる速さを競(きそ)いました。コースには、急な上(のぼ)り坂や下り坂もあり、転倒(てんとう)したり長靴(ながぐつ)が脱(ぬ)げてしまったりとハプニングが続出しましたが、みんなあきらめずにゴールを目指しました。
同市幸畑小5年生の佐藤(さとう)愛梨(あいり)さんは「上り坂がきつくて大変だった。下りはすべって下りてすごく楽しかった」と笑顔(えがお)で話しました。
雪上綱引きは堀(ほり)を挟(はさ)んで二手に分かれ、綱を引き合いました。引っ張(ぱ)られると雪が積もった堀に転げ落ちてしまうため、みんなで声を掛(か)け合って一生懸命(いっしょうけんめい)綱を引きました。そのほか、なみおか中世の里イメージキャラクター「ばさらくん」の絵が描(えが)かれたたこ揚げや、雪上カルタなどを楽しみ、寒さを吹(ふ)き飛ばしました。