教室に突然(とつぜん)、アートが出現(しゅつげん)! 武蔵野(むさしの)美術(びじゅつ)大学(東京)の学生が全国各地の学校を訪(おとず)れ、児童らにアートの面白(おもしろ)さを伝える「旅するムサビ」が8月22日、八戸市の中居林小学校で開かれました。教室の黒板をキャンバスに見立てて、チョークで絵を描(えが)く「黒板アート」をサプライズで披露(ひろう)。児童らは突然現(あらわ)れた巨大(きょだい)なアートに大きな歓声(かんせい)を上げました。
8月21日から同大の新根(しんね)日和(ひより)さん(視覚(しかく)伝達デザイン学科2年)、堀口(ほりぐち)菜月(なつき)さん(同1年)、野口(のぐち)晃太朗(こうたろう)さん(彫刻(ちょうこく)学科1年)の3人が図工室、視聴覚室(しちょうかくしつ)、図書室で三つの黒板アートを制作(せいさく)。金魚やバラ、白雪姫といったさまざまなテーマの作品を約7時間かけて描きました。
22日は、4~6年生計155人に黒板アートを公開。教室に移動(いどう)した児童らは繊細(せんさい)なタッチで描かれたアート作品を見て「すごい」「本物みたい」などと驚(おどろ)きの声を上げ、作品に見入っていました。
金魚の絵を鑑賞(かんしょう)した5年生の平埜(ひらの)紗己(さき)さん(11)は「金魚が動き出しそうですごい」、同5年の田中(たなか)夏実(なつみ)さん(11)は「立体的できれい。黒板アートに挑戦(ちょうせん)してみたい」と笑顔(えがお)。同大の野口さんは「子どもたちが喜ぶ顔を想像(そうぞう)して描いた。実際に作品を見て笑顔になってくれてうれしい」と話しました。
同小ではこのほか、同大の学生が制作したアート作品を鑑賞して、制作者や同級生と語り合う「対話型鑑賞」が行われました。黒板アートは10月末まで保護者(ほごしゃ)らに公開されます。