自動運転システムの現状などについて説明する宮木氏

 東奥情報懇談会8月例会が19日、青森市の青森国際ホテルで開かれた。第一生命経済研究所調査研究本部ライフデザイン研究部の宮木由貴子主席研究員が「人生100年時代のモビリティ(乗り物による移動)を考える」と題して講演し、自動運転の普及に向けた消費者の意識啓発と関与の重要性を強調した。

 宮木氏は、平均寿命や100歳以上の人口分布の統計を示しながら「人生100年時代は来ている」と指摘。買い物や通院などの自立した日常生活の継続や、地域・他者とのコミュニケーション機会の創出、医療・介護費の抑制など社会的コスト軽減のために、高齢者のモビリティが重要となる-と指摘した。

 また、国内での自動運転システムの現状について説明したほか、自動運転に関し、安全性や事故が起きた場合の責任の所在に不安を持つ国民が多いとするアンケート結果も紹介した。

 法律・ルールの整備やハッキングなどのリスク対応、AI(人工知能)の判断といった倫理上の問題などの課題も挙げ「消費者を巻き込んだ議論が必要だ」と述べた。