■ フライトナース/一刻も早く患者の元へ (2013年12月10日掲載)

フライトナースの二ツ森さん。“助けたい”強い使命感のもと迅速な対応で患者の救護にあたります
 

 空飛ぶ看護師(かんごし)“フライトナース”。重症患者(じゅうしょうかんじゃ)の命を救うため、医療用機器(いりょうようきき)を搭載(とうさい)したドクターヘリに医師(いし)と一緒(いっしょ)に乗(の)り込(こ)み1分1秒を争う緊迫(きんぱく)した現場(げんば)へ向かう救急医療のスペシャリストです。いち早い適正(てきせい)な処置(しょち)が生死を分けるため一瞬(いっしゅん)たりとも気が抜(ぬ)けません。

 青森県立中央病院救命救急センターで働く救急(きゅうきゅう)看護(かんご)認定(にんてい)看護師(かんごし)の二ツ森(ふたつもり)智子(ともこ)さん(35)は、今年3月に念願のフライトナースになりました。「求められるものが多く大変な仕事ですがその分言葉では言い表せないほどの感動があり、フライトナースとしてのやりがいや誇(ほこ)りを感じています」と話します。

 フライトナースになるには、看護師(かんごし)免許(めんきょ)とドクターヘリを配備(はいび)する病院に就職(しゅうしょく)することが必要です。県病では看護師の勤務経験(きんむけいけん)が5年以上、救急救命センターの勤務経験が3年以上であることが一つの条件(じょうけん)になっています。

 命の最前線で活躍(かつやく)する二ツ森さんは“今自分に何ができるか”常(つね)に自分に問いかけながら、これまでの経験と知識(ちしき)を駆使(くし)して迅速(じんそく)な救護活動(きゅうごかつどう)を行っています。

 同病院には10人のフライトナースがいます。ドクターヘリが出動(しゅつどう)可能(かのう)な午前8時半から日没(にちぼつ)まで、毎日(まいにち)日替(ひが)わりの当番制(とうばんせい)で救命救急センターの看護師業務(ぎょうむ)を行いながら出動に備(そな)えています。

 出動要請(ようせい)があると空気が一変、緊張(きんちょう)が走ります。二ツ森さんは「どのような過酷(かこく)な状況(じょうきょう)でも冷静さを保(たも)つ強い精神力(せいしんりょく)が必要。慌(あわ)てることなく患者(かんじゃ)や家族に対しての精神的(せいしんてき)なケアも私(わたし)たちの大切な仕事です」と話します。

 フライトナースは、日々勉強です。さらに高い技術(ぎじゅつ)と知識(ちしき)を習得するために講習会(こうしゅうかい)への参加など常にスキルアップを行っています。

 二ツ森さんは「私たちは医師や救急隊員など多くの人たちとチームになって患者の救護にあたるので協調性(きょうちょうせい)やコミュニケーション能力(のうりょく)はとても大事です。相手の気持ちを思いやれる優(やさ)しい気持ちを育ててくださいね」と子どもたちへアドバイスをくれました。


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