弘前市の和徳小学校合唱部が、10月に福島県郡山市で開かれた「こども音楽コンクール」東北大会の小学校合唱の部で最優秀賞(さいゆうしゅうしょう)に選ばれました。来年1月には東京のTBSで全国大会が開かれ、テープ審査(しんさ)が行われます。
「先輩(せんぱい)、後輩(こうはい)関係なくみんな仲良し」「仲間といる時間が楽しい」。39人の部員たちは、口をそろえて「仲の良さ」を強調しています。副部長の齋藤(さいとう)さくらさん(6年)は「まとめ役が困(こま)ったときでも他のみんなで助け合える部です」と胸(むね)を張(は)ります。そんな合唱部がどんな練習をしているのかのぞいてみましょう。
部活動は土日を含(ふく)めて週5回ほど。今は12月に弘前文化センターで開かれる「白神山地世界遺産(いさん)登録20周年記念シンポジウム」に向けて、一生懸命(いっしょうけんめい)練習に励(はげ)んでいます。
ソプラノなど三つのパートに分かれての練習では、ピアノやオルガンの周りに10人ほどが集まり、6年生のパートリーダーの指示(しじ)のもとで合唱します。「音程(おんてい)違(ちが)うよ」「口角(こうかく)上げて」—。先輩(せんぱい)からのアドバイスを受けて、後輩(こうはい)たちも美しい歌声を響(ひび)かせていました。
ユニークな練習もありました。それは鏡で自分の顔を見ながら歌う練習です。ほっぺを上げ、目もぱっちり開けて晴れやかな笑顔(えがお)をつくります。元パートリーダーの吉澤響(よしざわひびき)さん(6年)は「表情(ひょうじょう)がかたくならないように努めています」と話していました。
顧問(こもん)の堀内浩子(ほりうちひろこ)先生は「先生がいなくても自分たちから積極的(せっきょくてき)に練習すれば、仲間と協力するようになります」と話します。チームワークで東北ナンバーワンになった和徳小合唱部。これからの活躍(かつやく)にも期待ですね。