美しい音色で、目指せ日本一─。トーオー楽器ヤマハ音楽教室弘前センターの白川彩麗子(しらかわありす)さん(9)=藤崎町、常盤小4年=が、9月に仙台市で開かれた「ジュニアエレクトーンフェスティバル東北大会」小学生低学年の部(4年生以下)で見事金賞に選ばれ、11月16・17日に大阪市で開かれる全国大会に、東北地区代表として出場します。
白川さんは、音楽が大好きな父・岳流(たける)さん(36)と母・宰子(さいこ)さん(同)の影響(えいきょう)を受けて、3歳(さい)からエレクトーンを習い始めました。毎週日曜日にグループレッスン1時間、個人(こじん)レッスン30分を受け、家では毎日1時間の練習を欠かしません。
東北大会で白川さんは、フュージョンバンド「DIMENSION」の「Free Spirits」という曲を演奏(えんそう)しました。「初めは緊張(きんちょう)したけど、だんだん楽しくなってきて、いつも通りに弾(ひ)けた。90点ぐらいだったかな」と白川さん。
聴(き)いている人たちを楽しませる高いテクニックと、落ち着いた態度(たいど)の演奏が、高く評価(ひょうか)されました。
エレクトーンには、サックスやギターなどさまざまな楽器の音色や、複雑(ふくざつ)なリズムが組み込(こ)まれており、手と足で弾く鍵盤(けんばん)のほか、たくさんのスイッチなどで操作(そうさ)します。それらを自在(じざい)に操(あやつ)って、スピード感いっぱいに演奏する白川さん。多くの音が厚(あつ)く重なり、まるで何人もメンバーがいるバンドのステージかと錯覚(さっかく)するほどの迫力(はくりょく)です。音楽教室の木村朗子先生は「白川さんは楽しみながら、どんどん実力をつけています」と、その成長ぶりに目を見張(みは)ります。
白川さんは今、全国大会に向けて、「Free Spirits」に新しいアレンジを加えてバージョンアップさせ、練習に取り組んでいます。
「とにかく楽しんで演奏してきます」─。白川さんはきょうも、張り切って練習しています。