青森県産サクランボの新品種「ジュノハート」が6月29日、県内の市場でデビューしました。主要産地の三戸町では7月3日、町内の小中5校の給食としてお目見え。児童生徒がデビューしたばかりの赤く熟(う)れた大玉を口いっぱいに頬張(ほおば)りました。
地元で収穫(しゅうかく)された農産物を味わうことで郷土(きょうど)を好きになってもらおうと、町教育委員会が企画(きかく)しました。同町の山田(やまだ)仁志(ひとし)さん(51)の畑で取れた3Lクラス(横径28ミリ以上31ミリ未満)の約20キロ(1600粒(つぶ)相当)が用意され、小学生は1人2粒、中学生は3粒が割(わ)り当てられました。
このうち三戸小中学校の1年生2クラスでは、児童52人が担任(たんにん)の先生からデザートとしてジュノハートを受け取りました。優(すぐ)れた品質(ひんしつ)であれば1粒当たり500円以上で販売(はんばい)される高級品のプレゼントに、みんな大喜び。「いただきます」と一斉(いっせい)に口の中に入れると、笑顔(えがお)と歓声(かんせい)が教室に広がりました。田島(たしま)颯真(そうま)君は「大きくて甘(あま)くておいしい」、松岡(まつおか)茜(あかね)さんは「ハートの形がとてもかわいい。また食べたい」と話しました。
ジュノハートは500円玉より大きなハート形で、甘みが強いのが特徴(とくちょう)。中でも横径31ミリ以上で色づきの良い最上級品は「青森ハートビート」というブランド名で販売されています。