「県歌集」259人出詠第62集刊行

 県歌人懇話会(加藤捷三会長)は5日付で、県内結社の会員作品を一堂に集めた年1回の合同歌集「青森県歌集」第62集を刊行した。今年の出詠者の合計は259人で、ピーク時の558人から大幅に減った。

 

 

 

 

 

 第44回県短歌賞を受賞した木村美映さん(青森)の「土の一塊(ひとくれ)」30首、会員作品各10首のほか、2018年の県歌壇の歩み、県内各結社・グループの1年の歩み、第44回県短歌賞、第55回県歌壇新人賞の選考経過、各種受賞の記録などを収録している。
 編集後記で加藤会長は「個性のある作者の喜びや生きている強さ、美しさが『十首詠』に表出され、誰とも競うことない自己との対峙(たいじ)した作品に心引かれ大変に嬉(うれ)しかった」とし「県歌集が新しい時代を迎えた時に、新しい歌づくりに役立ち良き作品を生み出すことを願う」とつづった。
 頒価(はんか)4千円。問い合わせは郵便番号031─0001、八戸市沼館1の6の18、三川博さん(電話0178(44)6715)へ。

 掲載作品の一部を紹介。

・五十鈴川のゆたかな流れに手を触れてゆつくり沈め水音掬う 川嶋 雅子

・靖国の武士(もののふ)語る桜花父の心を誰に伝えん    佐々木嘉幸

・心こめ希望の鐘を三つ打ち宇曾利山湖を少し震はす     立花 惠子

・小舟より宙返りして海女もぐる白き足袋裏渦を巻きたり   畑井 榮德 

・はらひらり音なく雅に光に舞ふ白き雪片煌めく水晶     宮川 雅子