大円寺から円覚寺に伝えられた「仁王経法」(渡辺教授提供)
807年に建立された深浦町の円覚寺。渡辺教授の調査で数多くの古典籍が確認されている(渡辺教授提供)

 青森県深浦町の真言宗・円覚寺が所蔵している江戸時代の書物の一部に、弘前市の最勝院や大鰐町の大円寺などから伝えられた修験道や真言密教に関する記述が含まれており、江戸時代の津軽の寺院の知的交流を明らかにする貴重な史料であることが、弘前大学人文社会科学部の渡辺麻里子教授のグループによる調査研究で分かった。鎌倉・室町時代の古写本なども発見されており、約1200年前に征夷大将軍坂上田村麻呂が建立したとされる県内屈指の古刹(こさつ)は、津軽の寺院の知的ネットワークの結節点でもあったのではないか-と、同教授はみている。

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