板柳町は「日本一のりんごの里」を目指している、古くからリンゴ作りが盛(さか)んな町です。町中心部の福野田地区には、リンゴ園に囲まれた建物や公園、温泉(おんせん)施設(しせつ)などがある「板柳町ふるさとセンター」があります。
ふるさとセンターのりんごワーク研究所では、町の農家から集めた実をジュースやジャム、お菓子(かし)に加工し販売(はんばい)しています。製品(せいひん)は中国や台湾、シンガポールなど海外でも高い評価(ひょうか)を受けています。
センター本館にはリンゴの歴史を学べる資料(しりょう)室があり、昔の農業に関する本や資料、古い農機具などを展示(てんじ)しています。何度も読まれた跡(あと)がある本や、効率(こうりつ)よく農薬をまくために作られた機械を見ると、昔の人たちもおいしいリンゴを作ろうと一生懸命(いっしょうけんめい)努力していたことが分かります。
センター内の工芸館では、木の葉や枝(えだ)から取った汁(しる)の染(そ)め物、ジュースを絞(しぼ)った後に残る「アップルファイバー」を使ったお菓子作りなども体験できます。
センターを紹介(しょうかい)してくれた村上華さんのお父さん、貴弘さん(34)は、製品を国内外に販売するお仕事をしています。華さんは「町のリンゴジュースが一番おいしい。もっと世界の人たちに知ってほしいな」と話してくれました。