「どすこい!」ゆるキャラが力士になって真剣勝負−。15日、「第1回青森県全国ゆるキャラすもう大会」がつがる市で開かれ、県内のゆるキャラ15体が熱戦を繰り広げました。決まり手も「ごろん」「針刺し」などユニーク。ゆる〜い取り組みに会場は笑いが絶えなかったよ。
取組はトーナメント形式で行われ、行司は県産品のPRキャラクター・決め手くんがつとめました。取組は、1回戦でモーリー(青い森鉄道)を下して勢いをつけた雲丹(うんたん、佐井村)と、優勝候補筆頭のラッセル君(弘南鉄道)が順当に勝ち上がりました。
そして迎えた決勝戦。小柄な雲丹に対し、線路の豪雪を「どすこい、どすこい」と片付ける馬力の持ち主であるラッセル君が優勢と思われていました。しかし、雲丹は武器であるウニの針で巧みに攻め、土俵際でこらえるラッセル君を振り払い、見事優勝を決めました。横綱になった雲丹は「津軽海峡を越えて来たかいがありました。日ごろ荒波に鍛えられた成果が出たかな」と喜んでいました。
会場に集まった約700人の見物客の中でもひときわ大きな声援を送った五所川原中央小学校1年の工藤蒼空ちゃん(6)は「ゆるキャラがすもうを取るなんてびっくり。思ったよりも動きが速かった」と話していました。