みんなは測量士(そくりょうし)ってどんな仕事か知っているかな。道路でカメラのような機械をのぞいているのを見たことがあるよね。
測量士は主に、道路や建物ができる前の土地調査(ちょうさ)を行っています。青森市の「アークコンサル」で働く桜庭佑弥(さくらばゆうや)さん(25)も測量士として活躍(かつやく)中です。「土地の高さや面積などを測っていますが、それらのデータを基にして道路や建物が造られるので、とても責任(せきにん)のある仕事です。自分が測量した土地に道路や建物ができたのを見ると、とてもうれしいですね」と話します。
距離(きょり)を測ったり、海の深さを測ったり、測量にはさまざな機械を使います。「ミリ単位で正確(せいかく)な値(あたい)を出す必要があり、細かい作業が得意な人に向いていますね」
道路ができる前の場所を測るために時には山の急斜面(きゅうしゃめん)を登って測量することもあります。「重い機械を背負(せお)って登るので、危険(きけん)な場所では特に気を引き締(し)めて作業を行います」と語ります。
海での測量は、船の上で海の深さを測る人、陸から船に向けて、測量地点の位置を知らせる人、潮(しお)の満ち引きを記録する人など、7、8人で協力して行います。どの人が欠けても作業ができないので、チームワークが重要です。「すべての地点を測り終わったら、データを基にパソコンで細かい図面を作成します。製図(せいず)も測量士の仕事のひとつです」
桜庭さんは、小さいころから建築(けんちく)や土木系(けい)の仕事に興味を持っていました。測量士になろうと決めたのは高校3年生の時。高校の授業(じゅぎょう)で測量を学び、自分に向いていると思ったそうです。その後、専門(せんもん)学校で本格的に測量を学び、測量士補(ほ)の資格(しかく)を取り、2年間の実務(じつむ)を経(へ)て、測量士となりました。「ほかの科目が苦手でも、算数や数学が得意な子に向いていると思います」