東京五輪・パラリンピック、ラグビーW杯の展望と課題について説明する名取氏

 東奥情報懇談会6月例会が13日、青森市の青森国際ホテルで開かれ、共同通信社オリンピック・パラリンピック室長の名取裕樹氏が「何を残すのか-自国開催のラグビーW杯、東京五輪・パラリンピック」と題して講演した。名取氏は各大会の展望と課題に触れた上で、大舞台の開催国にふさわしいか、日本の力量が問われている-と指摘した。

 名取氏は、東京五輪で日本の金メダル獲得が有望視される競技について、スポーツ庁の鈴木大地長官が「御四家」と称する水泳、レスリング、柔道、体操のうち水泳と体操は一部種目の主力選手の不調といった不安要素に触れた。一方でバドミントンや卓球を新たな有望競技に挙げ、「若手発掘、外国人指導者の招聘(しょうへい)など積極的な育成の成果が出てきている」と述べた。

 パラリンピックについては、障害者のスポーツ環境整備が海外と比較して遅れていることを理由に「選手層が薄い」と説明。障害者はもちろん、高齢者がスポーツに打ち込める環境づくりの必要性を説いた。また、9月開幕のラグビーワールドカップ(W杯)で日本が8強入りするには、1次リーグ同組のスコットランド攻略が鍵-とした。

 名取氏は五輪などの国内開催が「チームワークの大切さや対戦相手をリスペクト(尊敬)するといった『スポーツの価値』を考える契機になる」とし、参加国の合宿地誘致などを通じ、国際交流を長く続けていくことの意義も強調。さまざまな形で大会に携わることで「皆さんの心のレガシー(遺産)になれば」と呼び掛けた。