事件のあった現場付近のスーパーの前で、情報提供を呼び掛けるチラシを配る岩渕署長(右)=10日、青森市

 青森市旭町1丁目と北金沢2丁目で発生した連続殺人事件は、12日で1件目の発覚から1年を迎える。青森署の捜査本部は、犯行に関与したとみられる人物について、ある程度絞り込み捜査を進めているもようだが、物証や動機面の解明が十分ではなく容疑者逮捕には至っていない。捜査本部はこれまでに延べ約2万3千人の捜査員を投入。事件から1年がたった現在も現場周辺の聞き込みを続け、53人体制で捜査を続けている。

 殺害された無職菊地のり子さん=当時(67)=と商店経営小山和子さん=同(79)=はいずれも1人暮らしの高齢者だったため、事件前の生活状況や交友関係、金銭のトラブルの有無など2人を取り巻く事情が十分明らかになっておらず、犯行動機につながる情報が不足している。また、小山さんの殺害に使われた刃物は見つかっておらず、警察は市民に情報提供を求めている。

 県警は10日、2件の現場近くにある同市北金沢1丁目のマエダストア旭町店前で、買い物客らに情報提供を呼び掛ける広報活動を行った。岩渕猛署長ら約10人の警察官がチラシ250枚を配り「ささいなことでも結構です。情報をお寄せください」と呼び掛けた。

 事件に関する情報提供は専用のフリーダイヤル0120-001-328または青森署(電話017-723-0110)へ。