七五三や成人式の記念写真を撮(と)ったり、雑誌(ざっし)や新聞に載(の)せる写真を撮影(さつえい)するカメラマン。弘前市の写真館、RYOフォトスタジオを経営(けいえい)する齊藤亮(さいとうりょう)さん(36)は、主に人物を撮影するカメラマンで、婚礼(こんれい)写真を得意としています。
齊藤さんは、小学生のころから写真を撮るのが大好きでカメラマンになりました。「小さいころは父からカメラを借りて使っていましたが、カメラにフィルムを入れると、何を撮ろうかといつもワクワクしましたね」とにっこり。
撮影では、緊張(きんちょう)しているお客さんをリラックスさせて、いい表情(ひょうじょう)を引き出します。「話をして緊張をほぐしたり、小さい子どもがモデルの時には一緒(いっしょ)にスタジオの庭で遊びながら撮ることもあります」と話します。
「撮影した写真をお客さんが気に入ってくれて、『ありがとう』とうれしそうに言われると、やりがいを感じます」。特に婚礼写真は、人生の大きな節目の記念となる写真だけに、お客さんの満足感を大事にしています。
お客さんの中には、齊藤さんに写真を撮ってもらうために、わざわざ福島県から来た人もいたそうです。「自分に撮ってほしいという依頼(いらい)は、うれしい半面プレッシャーもありますが、いいものを作ってあげたいという気持ちが強くなります」ときっぱり。
今は、フィルムの時代からデジタル撮影の時代に変わり、パソコンを使って編集(へんしゅう)や印刷まで自分でこなします。「以前と比(くら)べるとパソコンでの作業がとても増(ふ)えましたが、時代が変わっても、自然な色合いにこだわっている点では同じです」と語ります。
カメラマンを目指している子どもたちには、「とにかくいっぱい写真を撮ってみてね!」とアドバイスをくれました。