支持者から花束を受け取り、喜びの表情を浮かべる小桧山氏=3日午前0時14分、三沢市三沢堀口の事務所

 任期満了に伴う三沢市長選は2日投票が行われ、即日開票の結果、無所属新人で元県議の小桧山吉紀氏(69)が1万2060票を獲得、無所属新人で元市議の鈴木重正氏(50)を2298票差で制し、初当選を果たした。小桧山氏は現職・種市一正氏(77)から後継指名を受けて「市政の継承」を掲げ、より多くの有権者に浸透した。投票率は69.09%と、前回を3.09ポイント下回った。

 市選挙管理委員会で期日前投票の集計に関するトラブルがあり、開票作業が大幅に遅れた。

 自民党籍を持つ2氏は党推薦を党三沢市支部に申請したが、同支部はともに推薦しないことを決定。「市政の継承」を掲げる小桧山氏と「三沢の進化」を掲げる鈴木氏が、保守政界を二分した激戦を繰り広げた。

 2015年の前回市長選では、07年5月に急逝した前市長・鈴木重令(しげよし)氏の後援会長をかつて務めた現職・種市氏に、重令氏の長男・重正氏が挑み、因縁の対決となった。今回は種市氏が小桧山氏を後継指名し、その因縁が引き継がれた。

 小桧山氏は市議2期、県議3期の実績や県とのパイプを強調。18年3月策定の第2次市総合振興計画を大成させる-とした。公約は「確かな歩みを前へ」をキャッチフレーズに「(仮称)子どもしあわせ憲章」制定など教育環境充実、ICTタウン推進など18項目の目標を設定した。

 種市氏と10人の市議団が支援。経済関係者や建設業界などによる組織戦を展開し、幅広く支持を集めた。

 一方、自民党市支部幹事長を務める鈴木氏は市議6人が支持。昨年6月にミニ集会を始めるなど動きを活発化させた。市民の意見を聞く「対話重視」姿勢をアピールした。告示後は各所で街頭演説を繰り返した。

 公約には「市民一体となった『健康寿命日本一』の三沢づくり」「小中学校の給食費完全無料化」を掲げた。重令氏の支持層や若手経営者らに浸透したが及ばなかった。

三沢市長選
▽有権者数   32,029
▽投票者数   22,128
▽有 効   21,822
▽無効・その他   306
▽投 票 率   69.09%
 
12,060 小桧山吉紀 69 無新
  9,762 鈴木重正 50 無新