「24時間考えていられるくらいファッションが好き」と話す北澤さん

 百貨店の伊勢丹新宿店や西武渋谷店、都内セレクトショップで取り扱われるファッションブランド「DRESSEDUNDRESSED(ドレスドアンドレスド)」(杉並区)。創設者の北澤武志さん(33)=青森市出身=は、気鋭の若手デザイナーとして国内外の注目を浴びる。

 青森戸山高校(当時)を卒業後に上京。セレクトショップのバイヤーを経て、2009年にパートナーの佐藤絵美子さん(34)=福島県出身=とブランドをスタートさせた。

 最初に手掛けたのはTシャツのデザイン。「これが売れなければ才能がないということ。自分で自分を試したかった」。Tシャツは完売し、デザイナーとして歩むことを決めたという。

 12年から、年2回の東京コレクションへの参加を続けている。13年2月には雑誌「VOGUE Italia」編集長の推薦によりロンドンでの「インターナショナル・ウールマーク・プライズ」6ブランドの一つに選出された。さらに同年10月、今後活躍が期待される若手デザイナーに贈られる「DHLデザイナーアワード」に輝くなど、高い評価を受けている。

 創作のコンセプトに、男性と女性、光と陰といった二つの概念の対比を据える。英語で「着用/脱衣」というブランド名もそれに由来する。「境界線にすごく興味があるんです」と話すように、レディースの素材をメンズに取り入れる、モードにストリートの感覚を持ち込む-といった融合の試みを続けている。

 自分の仕事を顧みるとき、思い浮かべる風景があるという。「まだ誰も歩いていない新雪に足を踏み入れる感覚が好き。何か新しいことを始めるときに怖さを感じないのは、雪国で育ったからかもしれません」

 活躍の場を世界に広げる一方で、「将来的に青森の方々と一緒に取り組みがしたい」とも話す。創作では自分のバックボーンを強く意識するという。「シンプルな中にも力強さを感じさせるのが、青森のアーティストの特徴だと思う。青森の方々と、青森の持つすばらしいものを世界へ発信したい」と意欲を語る。