全員野球で東北チャンピオン! 6月に宮城県で行われた中学硬式(こうしき)野球の日本リトルシニア野球選手権(せんしゅけん)東北大会で、青森市の青森山田リトルシニアが、4年ぶり2回目の優勝(ゆうしょう)を果たしました。昨年の秋季大会、今年の春季大会と2シーズン連続で東北大会2位でしたが、3度目の挑戦(ちょうせん)でつかんだ優勝でした。8月1日から東京都で行われる全国大会に向け、選手たちは「まずは1勝するぞ」と気合を入れています。
青森山田は、青森山田中生を中心に青森市内の中学生が所属(しょぞく)。硬式ボールを使い、平日の夕方や土日に、同校の施設(しせつ)や市内のグラウンドで練習を重ねています。
6月の東北大会で青森山田は2回戦から登場、接戦(せっせん)も物にして決勝に進みました。相手はプロ野球選手も出している宮城県の仙台東部チームです。
青森山田は初回、相坂大真(あいさかたいしん)君(横内中2年)のタイムリーヒットで1点先制(せんせい)。二回に同点に追いつかれましたが、五回に三森大貴(みもりまさき)キャプテン(青森山田中3年)のタイムリー二塁打(にるいだ)で勝ち越(こ)し。エースの荒内翔(あらないかける)投手(同)も七回を1失点に抑(おさ)え、2—1で栄冠(えいかん)をつかみ取りました。このほか、弘前聖愛(せいあい)が4位、弘前もベスト8に入り、大会役員も「青森は強いね」と感心していました。
青森山田中の先生でもある兜森崇朗(かぶともりたかあき)監督(かんとく)によると、現在(げんざい)のチームは最初から強くはなかったそうです。昨年夏、新チーム結成後の最初の大会では1回戦で敗退しました。でも、そこから選手たちは気持ちを切り替(か)え、冬のつらい練習を乗り越(こ)えてきました。全国大会までもう少しですが、三森キャプテンは「まずは初戦を突破(とっぱ)し、全員一丸、一戦必勝でがんばります」と決意を語りました。