英語の上達には「易しい英語にたくさん触れることが大切」と話す高山教授

 NHK・Eテレで放送中の中学生向け英語番組「エイエイGO!」。お笑い芸人の陣内智則さんら生徒役に指南するのは、東京学芸大学教育学部の高山芳樹教授(50)=弘前市出身、さいたま市在住=だ。中学時代に学び始めて以来、大の英語好き。「英語は机で勉強するだけじゃなく、話すことでますます学びたくなる。使わないなんてもったいない」と語学の楽しさを伝えている。

 原点はNHKのラジオ英語講座。父の勧めで中学に入る頃に聴き始めた。「ラジオの講師が大好きでした。こういうふうに教えるのはかっこいいなって」。英語とともに教職への興味もかき立てられた。

 ラジオで多くの英語に触れていたものの、実際にネーティブスピーカーと会話したのは弘前高校卒業後に東京学芸大に進学してから。「『通じる、分かる』というのがすごくうれしかった」。今も当時の感動を覚えている。

 大学3年生の頃オーストラリアに1年間留学し、同国やベトナム、タイ、オランダなどの友人たちと寮で共同生活を経験した。「国籍も文化も違う人とおしゃべりしたり、笑い合ったり、感謝を伝えたり。コミュニケーションを通じて自分が成長するのが楽しかった」と振り返る。

 東京学芸大大学院を修了後、英会話教室のイーオンに入社。2年間勤めた後に都内の高校や大学で教壇に立ち、2005年度から母校の東京学芸大で教員などを目指す学生を指導している。

 「エイエイGO!」には15年春の番組開始時から出演している。「もともと内気な性格。2年目になった今でも収録は緊張します」と苦笑い。陣内さんらとのやりとりは台本なしのアドリブだという。

 番組づくりでは「語順」と「発音」を重視する。「日本語は語順が違っても意味が通じることがあるが、英語はそうではない。文章の組み立てや音の体系を理解し、基礎をしっかり身に付けることで通じる英語が話せる」。まずは辞書を引かなくても理解できるような簡単な英語を、毎日浴びるようにたくさん聴くことが効果的だと強調する。