「スウィート」はおしゃれな付録も魅力。5月号で担当した巾着バッグを持つ山口さん=東京・半蔵門の宝島社

 20代の女性向け月刊誌「スウィート」(宝島社発行)の編集部員として、ファッションやメークなどの最新情報を発信。五所川原市出身の山口真澄さん(31)=杉並区在住=は多忙かつ充実した日々を送っている。

 例えば、ファッションのページ。特集全体のイメージを編集長と相談し、スタイリストやカメラマンと打ち合わせをしてロケ場所、衣装を決める。撮影後は写真のコマを選びレイアウトをデザイナーに発注。試し刷りを見ながら原稿を書き、色校正で写真の色具合もチェック…。

 雑誌づくりへの憧れは中学時代に芽生えた。ソフトボール部のピッチャー兼キャプテンというスポーツ少女が、表紙のすごくかわいいファッション雑誌に出合う。「何て華やかな世界なんだろう」。とても身近な情報の宝庫。発売日が来ると本屋へ向かい、お気に入りのページは切り抜いてノートに貼った。

 五所川原高校では陸上部と写真部に所属。スポーツとサブカルチャー志向の青春時代を送る。「好きな音楽や映画に包まれて、いつか自分も雑誌を作りたいなあと。そのためには東京に行くしかないのかなと」。

 漠然とした夢をしっかりかなえてしまうのが山口さんのすごいところ。都内の大学を卒業し、ある出版社に就職。2年前に宝島社に転職した。経験を積んできたからこそ逆に、先入観や既成概念にとらわれず、フレッシュな感性を持ち続けるよう心掛けている。

 「取材や撮影の現場では悩んでしまうこともある。でも、まずはトライする。これがソフトボールの試合中だったら、向かってきた球は打つしかないじゃないですか。部活動で身につけた反射神経が役立っているのかもしれませんね」

好奇心の強さが持ち味

 「田舎の出身だから都会へのあこがれや、おしゃれな物、かわいい物への好奇心が貪欲なんですね。それが恥ずかしくて青森県出身であることを隠したいと思った時期もあった」と語る。でも、その貪欲さが雑誌編集に生かされていると実感し、吹っ切れたという。取材中、「久しぶりに思い切り方言で話せて楽しい」と瞳を輝かせ笑った。