今年は作家太宰治(だざいおさむ)の生誕(せいたん)110年。6月22、23の両日には、五所川原市金木町の斜陽館(しゃようかん)などで記念フェスティバルが開かれます。イベントの一つ「太宰ランタン色付け体験」に金木中学校の生徒が、一足早く挑戦(ちょうせん)しました。立佞武多(たちねぷた)の館(やかた)に集まった生徒は手本を参考に、下絵を思い思いに彩色(さいしょく)して自分だけのランタンを作り上げました。
色付けを体験したのは同校総合(そうごう)文化部の生徒12人。下絵は太宰本人や代表作「走れメロス」、桜桃(おうとう)(サクランボ)をイメージした3種類があり、ロウで絵柄(えがら)が描(えが)かれています。紙と塗料(とりょう)は五所川原立佞武多に使われるものを使用しています。
筆を手にした生徒たちは塗(ぬ)り絵のように塗料で下絵を色付け。乾(かわ)かした下絵を高さ約50センチ、直径約10センチの円柱に貼(は)り付け、上下にLEDライトを取り付けて完成させました。作品は同フェスの太宰ランタン祭りで斜陽館に飾(かざ)り付けられます。
同部の内海(うちうみ)雪菜(ゆきな)部長(3年)は「(下絵があるので)塗るのは思っていたよりも簡単(かんたん)だったが、配色を決めるのは大変だった。太宰生誕110年なので、作品も読んでみたい」と話しました。
色付け体験の本番は6月22日に津軽三味線会館駐車場(ちゅうしゃじょう)で行われる予定です。6月2日までに事前申し込(こ)みが必要で定員は110人、料金1700円。問い合わせは実行委事務局(じむきょく)(電話0173-35-2111、内線2572~2574)へ。