命を救う、かっこいいお医者さんに変身−。弘前(ひろさき)市の弘前大学医学部で6月29日、小学6年生を対象にした外科手術(げかしゅじゅつ)体験セミナーが行われました。市内の48人が、本物の医療(いりょう)器具やシミュレーターを使った模擬(もぎ)手術に挑戦(ちょうせん)しました。
セミナーは、子どもたちに医療に興味(きょうみ)を持ってもらおうと、弘大医学部付属(ふぞく)病院外科が企画(きかく)。これまでは主に医師(いし)を目指す高校生が対象で、小学生向けは今回が初めてです。
参加者は、ぼうしとマスク、手術着、手袋(てぶくろ)を身につけた後、細かく振動(しんどう)する超(ちょう)音波メスで鶏(とり)肉を切ったり、シミュレーターで、モニター画面を見ながら胆(たん)のうを切り取る腹腔鏡(ふくくうきょう)手術を体験しました。
福村小の石岡梢(いしおかしょう)君は「手術着は暑くて大変だったけど、細かい作業が好きなので楽しかった」、松原小の鳴海愛華(なるみまなか)さんは「シミュレーターでいっぱい血が出てびっくりした。将来(しょうらい)は医者になって、手術できるようになりたい」と笑顔(えがお)で話していました。