音響効果に優れていることで有名な東京の「キリスト品川教会」でこのほど、浪岡町(現青森市)出身の声楽家・野呂妙子さん(84)がリサイタルを開いた。都内での公演は4年ぶり。力強く伸びる高音は健在で、詰め掛けたファンを魅了した。

 2部編成で、前半は映画の主題歌や、シューベルトの「セレナーデ」「魔王」などを披露。後半ではマスカーニ「ママも知る通り」、ベルディ「炎は燃え狂い」などオペラの楽曲を高らかに歌い上げた。

 合間には、若き日のスペイン留学や、同郷の歌手・淡谷のり子との交流の思い出話も。「ロマンチックな気持ちは、いくつになっても失いたくない」と客席に語り掛け、万雷の拍手に包まれた。