中泊(なかどまり)の子どもたちはいじめをしません−。「しない・させない・みのがさない」という「ノーいじめ等の学校宣言(せんげん)」を、中泊町教育委員会は児童生徒の目標として掲(かか)げました。このような教育委員会独自(どくじ)の取り組みは県内でも例がありません。30日までに町内の全6小中学校で宣誓(せんせい)式が行われました。
このうち武田(たけだ)小学校(佐々木瑞信(ささきみつのぶ)校長)では19日、全校児童85人がお父さんやお母さん、先生を前に宣誓式を行いました。
計画委員の加藤北斗(かとうほくと)くん(6年)、佐藤夕里(さとうゆうり)さん(同)、新谷和真(しんたにかずま)くん(5年)、石川采(いしかわあや)さん(同)が三つの宣言を読み上げたのに続き、全校生徒が復唱(ふくしょう)、これからもいじめのない学校生活を続けていくことを声高らかに約束しました。
みんな仲良しの武田小学校でいじめはありません。もしも困(こま)っている友達がいたら助けてあげ、逆に、自分が困っていたら誰(だれ)かに相談できるようになることがいじめを生まないことにつながります。ですから、今回の約束をすることで、もっと思いやりや勇気を持った児童たちに成長していくと考えています。
宣誓し、児童会会長も務(つと)める加藤北斗くんは「いじめをしたら、された人は悲しいし、何もいいことが無い。三つの約束を守っていじめの無い学校にしたい」と話していました。