みなさんは本が好きですか? 23日から全国で「こどもの読書週間」が始まりました。今年の標語は「たくさん読んで 大きくなあれ」。本は、みなさんが心豊(ゆた)かな人になるために欠かせない、大切な“栄養”です。
おいらせ町の本村保育園(ほんそんほいくえん)では2002年から、近くの下田小学校の小学生たちが読み聞かせのボランティア活動をしています。月1回、保育園を訪問(ほうもん)し、弟や妹のような小さな子どもたちに、本を読む楽しさを教えてあげています。子どもによる読み聞かせは、県内でもあまり例がない活動です。
12日に読み聞かせを行ったのは、2年生から5年生までの男子1人、女子7人の計8人。園児たちは興味(きょうみ)しんしんで、おとなしく本や紙芝居(かみしばい)のお話を聞いた後、とってもうれしそうに「楽しい」「おもしろかったよ」などと感想を話していました。
「小さな子たちが、楽しい気分になってほしいと願いながら、本を選んでいます」と言う駒井那名(こまいなな)さん(5年)は、すっかり立派なお姉さん。田中楓花(たなかふうか)さん(同)は「本に出てくる人の気持ちを込(こ)めて読むよう、声を工夫してしています」とコツを教えてくれました。
「読み聞かせ活動をきっかけに、小学生たちはさまざまなことに自主的、自発的に取り組むようになりました。園児たちも、あんなお兄さん、お姉さんになりたい、と尊敬(そんけい)しているようです」と成田ユミ園長は話していました。
読書週間は5月12日まで。期間中、県内では各地の図書館などでさまざまなイベントが開かれます。みなさんも、本に親しんでみてはどうでしょう。