政府(せいふ)は1日、「平成」に代わる新元号を「令和(れいわ)」と決定しました。4月30日に天皇陛下(てんのうへいか)が天皇の地位から降(お)り、5月1日に皇太子(こうたいし)さまが新天皇になります。そのときから「令和」が使われるようになります。
新元号に接(せっ)した県民からは「親しみやすい」「みんなが平和に暮(く)らせれば」「『令』という字は意外」などさまざまな声が上がりました。
青森市東大野2丁目のケーズデンキ青森本店では、家族連れや若者(わかもの)ら約25人がテレビの前で発表を待ちました。新元号を確認(かくにん)した同市の男性(だんせい)は「新しい時代は災害(さいがい)のない世の中になってほしいですね」と話しました。
同市のサンロード青森でも、買い物客ら約100人がテレビ前に詰(つ)めかけました。「令和」が発表されると、スマートフォンを向けてテレビ画面を撮影(さつえい)していました。
藤崎町の桜風(おうふう)書道教室には児童生徒ら約20人が集まり、「令和」を早速(さっそく)練習。「令」のバランスや「和」のへんとつくりの位置などに気を使いながら何枚(まい)も筆を走らせました。
工藤(くどう)琳太(りんた)君(8)は「令が難(むずか)しいけど、いい感じだと思う」、書道歴10年の村上(むらかみ)愛琉羽(あるは)さん(13)は「簡単(かんたん)そうに見えて難しい。完成度が高ければよく見える字」と感想を話しました。指導(しどう)する三浦桜風さんは「永字(えいじ)八法のように書に必要な払(はら)いやはね、止めなどが入っていて、書道の練習にはすごくいい文字」と話していました。
一方、1909(明治42)年10月生まれの109歳で県内最高齢(さいこうれい)の葛西(かさい)萩(はぎ)さん=弘前市=にとって「令和」は、「明治」「大正」「昭和」「平成」に続き、自身の半生で五つ目の元号になります。萩さんは「子どもたちが元気で、明るい時代になってほしいね」と願っていました。