卒業式のシーズンが近づいてきました。八戸(はちのへ)市の水産科学館(すいさんかがくかん)マリエントでは、卒業間近の小学6年生に人気の高かった海や川の生き物を「卒業おめでとう展(てん)」と題して3月31日まで展示しています。先ごろ、マリエントに展示してほしい魚や生き物を募集(ぼしゅう)したところ、市内23校の小学6年生1340人から応募(おうぼ)がありました。その結果を集計し、トップ10に入った“人気者”が、訪(おとず)れる子どもたちを楽しませています。
第1位に輝(かがや)いたのは、神秘(しんぴ)的なイメージとかわいらしい姿(すがた)で「流氷の天使」とか「海の妖精(ようせい)」と呼(よ)ばれる、おなじみのクリオネです。断(だん)トツの232票を集めました。体長約1センチと小さく、腕(うで)のように見える透明(とうめい)な一対の翼足(よくそく)を動かし、水槽(すいそう)の中をゆらゆらと泳いでいます。
2位はクラゲです。「きれいな色をしたクラゲを見てみたい」と150票を獲得(かくとく)しました。マリエントではこれまで展示したことがないというアカクラゲ(体長3〜5センチ)が水中を漂(ただよ)っています。3位は竜(たつ)のような見た目のタツノオトシゴ。「丸いしっぽがかわいい」と人気でした。4位以下はハリセンボン、アンコウ、タコと変わった形の生き物が続きます。さらに映画(えいが)「ファインディング・ニモ」で有名になったカクレクマノミ、アオウミガメ。唯一淡水魚(ゆいいつたんすいぎょ)で選ばれたピラニアが9位。そして、イカが10位にランクインしました。
マリエントを訪れた、おいらせ町の小向(こむかい)快奈(ここな)さん(木内々(きないない)小3年)は、初めて見るクリオネに「ちっちゃくてかわいい」と夢中(むちゅう)になっていました。