「昔からのこぎんの良さを知ってほしい」と話すのは、青森市出身のこぎん刺し作家・矢野全子(まさこ)さん(71)=埼玉県越谷市在住。2年に1度のペースで開いている作品展を、今回初めて、故・田中忠三郎氏のこぎんの収蔵品で知られる東京・浅草のアミューズミュージアムで開いた。

 古こぎんの図案を描き取り、組み合わせる面白さに魅せられて制作を続け、教室を開いてきた。最近はカラフルなこぎんが増えているが「藍染めの生地に、生成りの糸。私はここに戻りました。こぎんの図柄を最も生かせるし、実は一番派手かもしれないですよ」とほほ笑んだ。