宿泊(しゅくはく)、結婚(けっこん)式、宴会(えんかい)など、県内外、世界各地から多くの人が訪(おとず)れるホテル。青森市の青森国際(こくさい)ホテルで働くホテルマン、成田広大(なりたこうだい)さん(32)は、お客さんが気持ちよく過(す)ごせるよう、さまざまなサービスを提供(ていきょう)しています。「ホテルマンは、いつも笑顔でいることが大事。お客さまから『ありがとう』と感謝(かんしゃ)された時、やりがいを感じます」と教えてくれました。
玄関(げんかん)を入ってすぐ、お客さんを迎(むか)えるフロントカウンターが、成田さんの主な仕事場です。接客(せっきゃく)をしたり、予約の電話の対応(たいおう)をしたり…。宿泊課長となった今は、日中の勤務(きんむ)が中心ですが、以前は夜に働く日があるなど、時間も不規則(きそく)でした。それでも「大変だと感じたことは、それほどありません」と仕事を楽しんでいます。
青森市出身で、大学時代は高校の先生を目指していましたが、だんだんと「もっと、自分の長所を生かせる仕事があるのでは」と思うようになりました。卒業後の23歳(さい)の時にビジネスホテルでアルバイトを始め、25歳の夏、今のホテルに就職(しゅうしょく)しました。
小学生のころ、「HOTEL」というテレビドラマが好きで、登場するホテルマンたちを「かっこいい」と思っていたことも、興味(きょうみ)を持つきっかけになったそうです。大学生のころ、思い描(えが)いていた夢(ゆめ)とは違(ちが)いますが「この道を選んで良かった」と感じています。
ホテルマンを目指す子どもたちに「人への思いやりを持ってほしい。また、これからは国際化社会。英語も勉強した方がいいと思います。自分自身が今、苦労しているので」とアドバイスをくれた成田さん。将来(しょうらい)は「お客さまが『あの人がいるから行きたい』と思ってくれる、ホテルに来るきっかけのような存在(そんざい)になりたい」と目を輝(かがや)かせます。