企業再生のポイントを解説した小島氏

 東奥情報懇談会は14日、青森市のホテル青森で3月例会を開いた。愛媛県の経営コンサルタント「元気ファクトリー」代表取締役の小島俊一氏(61)が「経営不振からの脱却 社員を大切にする元気な組織の作り方」と題して講演。赤字が続く書店を再建した経験から、企業再生のポイントを解説した。

 小島氏は出版物卸売の「トーハン」(本社東京都)に勤めていた2013年、同社が買収した愛媛県の老舗「明屋書店」の社長に就任。5年連続の赤字経営から、2年で経常利益2億円のV字回復を果たした。

 雑誌や書籍の売り上げが下がり続ける現状から、社員に対して「出版界に未来はない」と断言し、現状を変える必要性を説いた。書店の敵と言われたコンビニを書店内に入れ、賃料を得るとともに、コンビニの高い集客力で書店の売り上げも増加させた。また、約80店の照明の発光ダイオード(LED)化や、働き方の見直しで電気代や人件費を年間計1億円以上削減。それを原資に従業員の給与を上げ、働く意欲を高めた。

 小島氏は「今の事業にこだわらず売り方、売り先、売る物を新たに考えれば可能性は広がる」と強調。「例えばコンビニは便利を売り、ドラッグストアは健康を売る。では自分の会社は何を売っているのか。自社が社会で果たしている役割を社員と一緒に考えることで、事業領域のアイデアは広がる」と訴えた。