これまで「炭酸(たんさん)飲料」「トイレットペーパー」と、日本一のデータを紹介(しょうかい)してきましたが、今回は逆(ぎゃく)に全国最下位のデータを紹介します。それは「チョコレート」。子どもたちに大人気の甘(あま)〜いお菓子(かし)ですが、なんと、1家族が1年間にチョコレートを買う金額(きんがく)を調べたら、青森市が全国ビリなんです。
国の調査(ちょうさ)によると、全国主要51都市の中で一番チョコレートを買う都市は金沢(かなざわ)市(石川県)で5901円でした。2位は山口市(山口県)、3位宇都宮(うつのみや)市(栃木(とちぎ)県)。青森市は3719円と最も少なく、他のお菓子をみても、まんじゅうが49位、カステラ、キャンデーともに47位と下位でした。
一方、ようかんは6位、スナック菓子は12位と上の方で、青森地域(ちいき)社会研究所の高山貢(たかやまみつぐ)さんは「青森はどちらかと言うと、しょっぱいものを好む傾向(けいこう)があり、その分、甘いものは少し控(ひか)える傾向があるのでしょう。ただ、ようかんは贈答(ぞうとう)用として、スナック菓子はコーラなどの炭酸飲料と一緒(いっしょ)に食べるケースが多いため上位にあるのでしょう」と話しています。
1位の金沢市は和生菓子の購入(こうにゅう)金額も全国1位です。石川県洋菓子協会会長の鍋島盛雄(なべしまもりお)さんは「金沢は加賀(かが)百万石(ひゃくまんごく)といって、昔から和菓子文化があります。甘いものを食べる習慣(しゅうかん)があるので、チョコレートも多く食べるのではないでしょうか」と話しています。
チョコレートの購入金額が少ないということは、むし歯になる青森っ子も少ないのでしょうか?
青森県教育庁(ちょう)スポーツ健康課の調査(2010年度)によると、中学1年生の永久歯(えいきゅうし)のむし歯の数(治療(ちりょう)済(ず)みも含(ふく)め1人当たり平均(へいきん))は、1.75本です。全国平均は1.29本ですので、ちょっと多いですね。
20年前(青森県5.26本、全国4.3本)に比(くら)べると、だいぶ改善(かいぜん)されていますが、スポーツ健康課の内山陽子(うちやまようこ)さんは「むし歯は砂糖(さとう)だけでなく歯質(ししつ)、細菌(さいきん)の組み合わせと時間がかかわり合うことでなります。むし歯予防には、ご飯を食べたら、すぐ歯(は)みがきをするなどの生活習慣が一番大事です」と話しています。チョコレートを食べたら、すぐ歯みがき。これが大事なんですね。