いまだに雑誌の発売は数日遅れ、セブン○レブンも、い○なりステーキも、コ○ダコーヒーも、出店は全国最後発と、何かと後回しになりがちな青森県ですが、今話題の「高級食パンブーム」の先駆け、「乃が美」は青森、弘前にいち早く店舗を構え、「高級『生』食パン」を買い求めるたくさんのお客さんでにぎわっています。レギュラー(2斤)800円(税別)、ハーフ(1斤)400円(同)と、食パンとしては強気の価格設定ですが、食べて納得。味も、もちもちふわふわの食感も、神!うちでもあっという間に2斤をぺろり、こののど越しはもはや飲み物ですw
 

そーっと手早く

■全国各地に店舗オープン■

 パン・オブ・ザ・イヤー2016食パン部門金賞、2017、2018年の「Yahoo!検索大賞 食品部門賞」に輝いた乃が美は大阪で創業。2019年2月現在全国各地に計114店を展開しています。青森県内では青森市東造道の青森県立中央病院(県病)近くに2017年10月7日オープンした「乃が美 はなれ青森店」、弘前市早稲田に同年11月1日開店した「乃が美 はなれ弘前販売店」の2店舗あり、平日ベースでレギュラー、ハーフ合わせて500~600本が売れるとのこと。土日、祝日はこれ以上というので、必ず手に入れたい、という人は予約必至です。

 そんな特別な食パンが、どんな風に作られているのか、青森店併設の工場で特別に見せていただきました。まず素材から。独自ブレンドしたカナダ産の最高級小麦、生クリームやハチミツ、バター、マーガリンなどを使う一方、卵はアレルギーに配慮して使用していません。「え?マーガリン?」。そう思った、食に敏感な方もいらっしゃるでしょうが、乃が美が使用している高級マーガリンは、乳化剤、着色料、保存料、香料無添加で、トランス脂肪酸を極力抑え、バターより含有量が低いとのこと。自然な乳のコクが出るようバターと併用しているそうです。

■青森の気候に合わせて調整し、ちょうど良く発酵■

 青森の気候に合わせて調整し、ちょうど良く発酵させた生地を一度に35本の食パンが焼けるオーブンで、潰れずギリギリ立つ「腰折れ寸前」を見切って焼き上げています。「きれいな『ホワイトライン』が出ているものが、ベストの焼き上がり」と教えてくれたのは、同店店長の坂本裕美さん(34)。確かに、パン上部の四隅をつなぐ、白いラインがくっきり。この絶妙の焼き加減のおかげで、乃が美のパンは、邪魔者にされがちなパンの「耳」も軟らかく、超おいしくいただけるというわけですね。焼き上がり直後のパンは、へたに持ち上げると側面が折れ、売り物にならないそう。焼き上がりを冷ますために棚に移す様子は、まるで出来たての豆腐を扱っているようです。

高級そうな袋がずらり

 坂本店長を始め、スタッフにはパン屋さんで働いた経験者もいますが、トロトロになったお餅のような生地、腰折れに近いぎりぎりのやわらかさに「それまでの、パンづくりの常識とは違ってビックり」と口をそろえます。同店以降、高級食パンを出す店も増えていますが、坂本店長は「それだけ、食パンの注目度が高まるのはうれしいこと。でも、最後には『乃が美』が一番おいしいと思っていただけるようがんばりたい」と話します。

■4月、同市沼館に、工場併設の八戸店が新規オープン予定■

 青森店には八戸市など県南からもたくさんのお客村が訪れるとのことですが、そんな県南の乃が美ファンの皆さまに朗報。4月、同市沼館に、工場併設の八戸店が新規オープン予定とのこと。さらに、青森市内にも販売店を開設する構想もあるそうです。

 白地に筆字で「乃が美 はなれ」の店構えと、一個一個手渡される紙袋がずらりと壁一面を埋め尽くすなど、まるで老舗の和菓子屋か高級料亭のようで、ちょっと敷居が高そうですが、接客はフレンドリー。吹雪の中、店まで足を運んでくれるお客様への気遣いもバッチリです。
 坂本店長は「そのまま食べるのが一番ですが、購入翌日以降は、素材の味が生きるよう、とろけるチーズだけをのせて焼くのもオススメです」と話します。同店では、レギュラー、ハーフのほか、クルトンと、果物をまるごと使って「生」食パンに絶妙にマッチするように仕上げたこだわりジャムも販売しています。まずはそのまま、その後はそれぞれ、お好みの方法で。リピーターのお客さんも多いようですが、未体験の方もぜひ一度、「生」食パンをお試しあれ。(C)