弘前市の書家吉澤秀香さんがこのほど、東京・銀座の東京銀座画廊で個展「書の世界-過去・現在・未来へ-」を開催した。

 今年喜寿を迎える吉澤さんが東京で個展を開くのは十三年ぶり。「書家人生の集大成」(吉澤さん)と位置付け、フロアいっぱいに漢詩や近代詩文など約百十点を展示した。

 今年、生誕百年を迎える太宰治の小説「津軽」の序編など、津軽地方を題材にした作品も目立つ。「自分の内にためた“じょっぱり魂”を見てほしかった」と吉澤さん。

 力強い筆致が特徴だが、繊細で柔らかい作品も並び、書の世界の奥行きと幅広さを感じさせた。「日本のすばらしい伝統・文化を次の世代に伝えたい」と話していた。